Gazprom

30.10.2016

ノースコアで終わった白熱の一戦

 優位に戦った前半、あと少しの運が必要だった後半。ドルトムントとシャルケの対決は決着が付かずに終わったが、キックオフから終了のホイッスルまで目の離せない試合だった。149戦目のダービーに相応しい言葉は退屈ではなく、緊張感と戦い、そして熱狂だった。

    トーマス・トゥヘルは試合前、「本当に男らしいプレーをするチームとの対戦」とシャルケを評した。同ドルトムント監督は正しかった。S04は立ち上がりから非常にアグレッシブで競り合いに強いプレーを見せた。マルクス・ヴァインツィールは、「チームは特に守備面で良いプレーをしていて、規律を守っていた」と賞賛を贈った。「前半はまったく付け入る隙を与えなかった」というのは、同総監督が誇張して言っているのではない。実際シャルケは、ハーフタイム前はドルトムントに一度もシュートを打たせなかった。これは、データ上はBVB相手にどのチームも成し得なかったことである。

 

    BVBのFWピエール=エメリク・オーバメヤンの前半のボールコンタクトがたった2回だったという数字も、アウェーで戦うシャルケがどれほど球際でハードワークしたかを示している。後半開始直後に最高のフィニッシュに持ち込むものの、ドルトムントGKロマン・ビュルキに阻まれたズィアト・コラシナックは、「全ての球際で戦い、ドルトムントを可能な限り苦戦させた」とチームの健闘を称えた。

 

    土曜日の夜に最も目立った活躍を見せていた同選手は、カバープレーでも魅せた。74分にオーバメヤンがラルフ・フェアマンの股を抜いてゴール前にボールを出したとき、コラシナックがゴールラインぎりぎり、詰めてきたクリスティアン・プリシッチに届く直前でクリアしたのだ。同ボスニア代表は、その場面を「自分が行かなければならないことは分かっていた。ボールに届いたのはラッキーだったよ。そうでなければ、DFとしてはもちろん失格だったからね」と振り返った。フェアマンは、「彼は卓越したプレーを見せた」と同DFの果敢なパフォーマンスを称えた。

 

    しかし、後半に入るとコラシナックもBVBの全ての動きを封じることはできなくなった。ヴァインツィールは、「ドルトムントは終盤危険な攻撃を仕掛けてきた。あれほどの攻撃力を、90分を通して守りきるのは不可能だ。我々は運が良かったよ」と後半調子を上げてきたライバルを評した。最終的にシャルケは、白熱の一戦を引き分けで終えた。「ゴールを決められないなら、勝点1を得ることを目指さなければならない。我々はそれを成し遂げた。今後もこの調子で行けると思う」。