Gazprom

22.05.2017

数多くの感動が生まれたユーロファイター記念試合

 「僕たちはローダを破った、僕たちはトラブゾンを破った・・・」。これは全てのシャルケ・ファンの胸を熱くするある歌の冒頭だ。ここに歌われているのはシャルケがヨーロッパを勝ち進み、サン・シーロでインテルを下してセンセーショナルな優勝を果たした伝説的な1996-97シーズンだ。この劇的な勝利からちょうど20年後の2017年5月21日、再びユーロファイターが集まった。そしてこの日は数多くの感動的な瞬間が生まれた一日となった。

 シャルケのクラブ史上国際舞台で最大の成功の20周年記念日は、それに相応しくフェルティンス・アレーナ付近で盛大に祝われた。まずは15時30分からファミリーデーが開催され、訪れたファンはサイン会で伝説的なユーロファイター選手を間近に見ることができた。またゲルゼンキルヒェンのロック・カバーバンドThe Servantsがスタンダードな『Whatever You Want』やシャルケのチャントの『青と白』、『シャルカーなら立ち上がれ』、『炭鉱夫の歌』、そして『僕たちはローダを破った』などを演奏して会場を盛り上げた。

 

 特に感動と涙を誘ったのは、“ミラノへの道”だ。ここではユーロファイターのコメント付きで当時のUEFAカップの試合のハイライトが放送され、それぞれの試合がファンをクラブ史上最も感情を揺さぶられた旅路へと誘った。勇気、ファイト、情熱で名を馳せたユーロファイターは、次のラウンドへと駒を進めるたびに成長し続けた。高まる緊張と興奮は、決勝戦の伝説に残るPK戦でついに最高潮に達した。ファンはそのすべてをフェルティンス・アレーナの欧州最大の四面体ヴィジョンで観賞し、追体験することになった。

 

 そしてこの日の締めくくりには、記念試合“ユーロファイター20年―ありがとうシュテフェンス監督!”が行われた。この試合の中心になったのは、1997年のUEFAカップで優勝した選手たちだけではない。シャルケの20世紀最優秀監督に選ばれたフーブ・シュテフェンスはこの試合で、UEFAカップ優勝というそのキャリア最大の成功を改めて祝っただけでなく、監督業を引退することになる。監督としてタッチラインに立つ最後のこの日、シュテフェンスはマイク・ビュスケンスやイリ・ネメッチ、オラフ・トーンといった共に道を歩んだかつての選手たちに指示を飛ばした。Eurofighter & Friendsチームではその他にもゲラルド・アサモアをはじめとするレジェンドや、ズィアト・コラシナッククラース=ヤン・フンテラールの2人の現役選手もプレー。対戦相手のEuro All Starsにもマルセロ・ボルドン、ダリオ・ロドリゲス、ケヴィン・クラニーといった多くのシャルケ・レジェンドが名を連ねた。その誰もが、喜んでシュテフェンスの「お別れパーティー」に参加した。

 

 さあ、ここからは真剣勝負の始まりだ。実際に何人かが自ら認めたように現役当時ほど身体が動かなかったとしても、かつてのスター選手たちはボールを得るとその高いクオリティーをもう一度発揮してみせた。数多くの素晴らしいシーンと計12のゴールは観客を感嘆させ、拍手を引き起こした。“昔”の選手たちは、今も良いプレーができることを示したが、特に大きな歓声が上がったのはまだ現役のある選手のゴールシーンだ。フェルティンス・アレーナでの試合はこれが本当に最後となるクラース=ヤン・フンテラールが、誰も真似できないような典型的なハンターゴールを決めて4-3とし、ユーロファイターにリードをもたらしたのだ。最終的にこの試合は6-6の同点で幕を閉じたが、ユーロファイター・チームの得点にはエッベ・サンドやゲラルド・アサモアの挙げたゴールも含まれている。

 

 だがこの結果はすぐに二の次となった。それというのも、試合終了の笛が鳴った後、舞台はフーブ・シュテフェンスのために空けられたからだ。クレメンス・テンニエスが感動的なスピーチでオランダ出身の同監督に別れと感謝を告げると、シャルケの歴史に残る偉大な監督は「ありがとう、親愛なるファン。私はそれほど重要ではない、中心となるのはチームとクラブだ。この素晴らしい日を計画・運営してくれたすべてのシャルケ関係者に感謝したい。ほとんど全員が招待を受けて、ゲルゼンキルヒェンに来てくれたのは素敵なことだ。全員が健康に恵まれることを願っている。一度シャルカーになれば、ずっとシャルカーのままだ!」と心を振るわせる言葉を返した。

 

 遅くともアレーナの四面体ヴィジョンに餞別の動画が映され、多くのハイライトとかつての同僚や家族からの心のこもった感動的な、そして時には楽しいコメントが流れる間には、“ケルクラーデの気難し屋”の目にも涙が光っていた。シャルケは大きな感動に包まれていた。